この記事では、クリニックで3年間、正職員として勤務経験がある私が、クリニック勤務のメリット・デメリットや転職時のクリニック選びのチェックポイントを看護師ママ視点でまとめています。
結論としてはクリニック常勤は小さい子供がいる方には不向きです。
私は第一子妊娠した後に、産後に復帰するのは難しいと考え、やめてしまいました。
私のざっくりした看護師転職歴はこちら
クリニック勤務がママナースに不向きと思う点や給料などクリニック勤務の実際について説明します。
クリニック看護師の業務内容や給与・待遇
完全に個人医院で院長一人でやっている内科のクリニックでした。
(クリニックの中には法人化しており、何人か医師がいるところも多いです。)
一日の患者さんに人数は多いときで120人(インフルエンザ予防接種シーズンなど)、少ないときは60人くらいでした。
常勤の看護師2人とパートさん1人で、常に3人は看護師がいました。
受付も常時2人勤務体制。
パート看護師は4人くらいいて、時間や曜日で交代制。
受付のパートさんも4人くらいで交代制。
給料
常勤看護師:月27万円 年2回賞与あり(2ヶ月分ずつ)
パート看護師:時給 1700円
私は常勤だったので年収にすると約430万円でした。
当時の通帳をみてみると振込額が厚生年金に入っていなかったときは29万円ほど、厚生年金加入後は26万5千円ほどでした。(交通費が含まれるため)
昇給はあるようなことを言っていたような気もしますが3年間ではなかったです。
待遇
各種保険には入っていましたが、私が入職したときは最初厚生年金の制度がありませんでした。(途中から入れました。)
そのような待遇面も就職の際には要確認です。
勤務時間
基本的にクリニックが開院している時間が勤務時間になります。(午前3時間、午後4時間)
9時開院前に胃カメラの患者さんがいることがあるので胃カメラ当番の時は8時からでした。
休み
週一日平日と日曜祝日でした。
夏季休暇3日間、年末年始5日間の休みです。
クリニックの開院時間=勤務時間になるので、就職の際は例年夏休みや年末年始は何日間くらい休んでいるのか確認するとよいです。
一日の勤務の流れ
8:45 出勤
9:00 診察開始 診察前の検温、問診票記入お願いしたり、診察補助、健診業務など
患者さんが途切れることもあり
途切れた際は物品の補充や在庫管理、タオルやシーツなど必要時洗濯等、雑務
特にやることなければ院長と雑談や参考書みて勉強したり
12:00 午前の受付終了だが、最後の患者さんが終わるまで勤務
最後の方の診察が終了したら、掃除(モップ掛け、トイレ掃除など)
掃除が終了したらお昼休憩
昼休みが長いので、家が近い人は一旦自宅に帰宅しても良い
14:30 午後勤務開始
18:30 午後の受付終了
最後の方の診察終了したら掃除、翌朝の胃カメラの準備をして勤務終了
たまにお昼休みに製薬会社の方が勉強会という名の新薬の紹介をしてくれる時がありました。高級なお弁当が食べられるので職員は弁当会と呼んでいました。笑
お昼休み、近くの人は一回帰っていましたが私は帰れる距離ではなかったので休憩室でのんびりしたり少し仮眠をとったりしていました。
業務内容
- 診察補助 聴診時に服を上げたり、Drに舌圧子を渡したり
- 内視鏡補助 患者さんへの説明や前処置、バイタル測定など
- 採血 定期的に採血する方が多い
- レントゲン撮影補助 着替えの案内など
- 心電図をとる 不整脈の症状で受診する方に
- 診察前に検温・問診票記入依頼(クリニックの中には看護記録を書くところもあるかもしれませんがなかったです。問診も看護師さんがたくさんするところもあればないところもありますよね。院長の方針によってそこは変わってきます。)
- 健診業務 町のクリニックでも特定健診受けられるところたくさんあると思います。私が働いていたところもやっていたので、視力検査や聴力検査、腹囲測定など。
- 予防接種の準備(打つのは院長でしたが、ワクチンを注射器に準備すること。インフルエンザ予防接種シーズンはかなり大変)
- 点滴 たまに嘔吐下痢症などで食べられない人に点滴をしました。
- その他の雑務
掃除、物品補充・在庫管理、掃除用品などの在庫がなくなれば発注すべきものを院長に伝える、洗濯(洗濯機回して干す→取り込む→しまう)、シーツ交換など
看護師ママにとって クリニック勤務のメリット・デメリット
クリニック勤務のメリット
- 日勤のみなので体が楽。
- 年末年始やお盆休みがとれる。(私が働いていたところは短かかったですが)
- クリニックによるが色々な処置など経験できる。(私の場合は内視鏡介助や心電図をとることなど、病棟ではあまりしなかったことができました。)
クリニック勤務のデメリット
- 院長がワンマンなので人柄によるが、私の働いていたところはちょっと問題ありでした。スタッフもころころ変わっていた。。
- 組織がしっかりしていないので給与体系など曖昧な点がある。昇給がはっきりしないなど。(直接聞けばいいけど院長になかなか言いにくかった。)
- やりがいにかける。診察の補助がほとんどであり、看護という点ではやりがいにかける。
- 休むともう一人の常勤さんに迷惑がかかるので休みを取りにくい。
- 定時で帰りにくい。(患者さんが少ないときは帰れますが、最後の患者さんが終わるまで帰れないので結構帰宅時間は遅くなります。)
- 雑務が多い。
クリニック勤務の子育てと両立のしやすさは施設による
クリニック勤務が育児との両立は難しいと思う理由
クリニック次第になってくるところが大きいですが、小さいお子さんがいるママナースの職場としては不向きであると思います。
その理由は突然の子供の発熱などで休みにくいことや、勤務終了時間が遅いことです。
クリニックでも体制の整っている好条件のところはあると思いますし、パート勤務で午前だけなどでしたら無理なく働けると思います。
働きやすいクリニック探し 転職時にチェックするポイント
育児と両立のしやすいクリニックを探すためのチェックポイントをまとめてみました。
- クリニックの経営(個人の開業医か法人化されてるかなど)
- 看護師の勤務人数(急な休みに対応できるか)
- 産休・育休制度の有無(第二子出産予定の方など)
- 給与体系(昇給があるか、退職金がでるかなど)
- 各種保険・厚生年金の加入の有無
- 年休が年何日かなど休みの制度
特に個人経営の開業医だと、働き始めると聞きにくくなってしまいがちなので、しっかり確認するべきだと思います。
子育てしやすいクリニック探しは転職サイトの利用がおすすめ
クリニック勤務は職場の内部事情を事前にリサーチすることが、転職の成功のポイントになります。
直接聞きにくいことでも転職エージェントを利用すると代わりに聞いてもらえるので効率よく転職活動ができます。
私自身もクリニックへ就職する際は転職エージェントを利用したので、不明点などはスムーズに聞くことができました。
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