育児や家事と仕事の両立に疲れきった。
もっと楽にゆるくのんびり働きたい。
看護師の楽な仕事や職場や自由な働き方について知りたい。
この記事では上記のようなお悩みを抱えているママナースさんにおすすめの働き方・のんびり働ける楽な仕事や職場を紹介しています。
看護師にとっても働き方が多様化している今、病院以外でも働ける場所はたくさんあります。
フリーランスナースという働き方もあります。
- ゆるくのんびり働くという意味
- 「ゆるくのんびり働く」実際に体験した職場3選
- ゆるくのんびり働けるおすすめの職場11選
おすすめの職場を合計14選紹介します。
実際働いた体験談をもとに書いたので、是非参考にしてみてください。
今後の選択肢を広げる助けになればと思います。
まず初めに「ゆるくのんびり働く」という意味について考えてみました。
看護師ママが「ゆるくのんびり働く」には大きく2つの意味がある
ゆるくのんびり働きたいなー。と、漠然と思っているあなたに質問があります。
どんな働き方や生活をしたいですか?
「ゆるくのんびり働く」と一言で言っても人によって求めている働き方は違うはずです。
大きく2つの意味があると考えました。
それは、
- 時間にゆとりがほしい
- とにかくストレスのない楽な仕事がしたい
です。
具体的に2つを考えていきます。
時間にゆとりが欲しいからゆるくのんびり働きたい
夜勤もあって、残業も多くて子供と過ごす時間が限られていることを変えたい方など、育児や家事の時間を増やしたいからゆるく働きたいと思っている方。
とにかく仕事に追われて家族との時間がとれなくてゆるく働きたいと思っている方は多いと思います。
そんな方は単純に正職員からパートに変えて働く時間を少なくするというのが解決方法の1つになるのではないでしょうか。
とにかく楽な職場でゆるくのんびり働きたい
もう1つの意味は、時間的な問題ではなく仕事内容の問題です。
看護師は患者さんの生死に関わる仕事ですからストレスも半端ないですよね。
しかし、生死に関わらない比較的楽な職場はたくさんあります。
生死に関わらなくてもお金をもらって働くからにはどんな仕事でもそれなりの大変さやストレスがありますね。
人それぞれ苦になること楽に思うことは違うので、自分が楽しいと思える合う職場を探すことが重要なことだと思います。
自分が求めている自分に合ったゆるい働き方を考える
大きく「仕事の拘束時間」の問題と、「仕事内容」の問題があると考えました。
もちろん両方を求めている方も多いと思います。
単純に働く時間が減ったからと言って嫌な仕事内容だったらストレスは残ったまま。
この記事では主にゆるくのんびり働ける「仕事内容」、「職場」について具体的に私の体験談を踏まえて考えていきます。
【体験談】ゆるくのんびり働きたいママナースにおすすめの職場3選
私は新卒で大学病院の脳外科に4年程勤務しましたので、その時はとてもストレスフルでつらい経験もたくさんしました。
もともとマイペースでおっとりしているのんびり屋の私なので、それはそれは大変でした。
その後転職を繰り返して、実際に働いて比較的楽でのんびり働けた職場と感じたのは、次の3つです。
- 総合病院でパート勤務(事務仕事)
- クリニック(常勤)
- 健診センター(パート)
詳しく紹介します。
総合病院のパート勤務(事務仕事)
長女が2歳になった頃から約5年間、総合病院でパート勤務をしました。
具体的には週4日勤務、9時から17時、地域連携室で事務的な仕事です。
今は入退院支援に力を入れている病院が多いので、地域連携室業務の求人も探すとみつかります。
地域連携室業務には、地域のクリニックなどからの入院・転院相談等をする前方支援と、退院へ向けた支援や調整をする後方支援があります。
私は主に前方支援をしていましたので、電話を受けて地域の医療機関からの受け入れの相談や転院調整をしていました。
- 命にかかわる仕事というプレッシャーがない
- 時間に比較的ゆとりがあり、時間に追われることがない
- 立ち仕事が少なくデスクワーク中心なので体力面で余裕がある
この他に、私の場合はパートだったので、「定時で帰れる・週4日勤務で心にゆとりができる」というのがありました。
病棟勤務と比べるととてもゆるく働けたとは思いますが、Drとコミュニケーションをとって転院の調整をしたり、電話応対が初めは緊張したりとそれなりにストレスもありました。
退院調整の仕事もDrやMSW、病棟看護師、患者さん家族やケアマネージャーさんなどと連携して業務を進めるので、コミュニケーションが苦にならない人ややりがいに感じる人に向いています。
現在病棟勤務で疲弊している方は、地域連携室に異動できる病院もあるので、転職ではなく、部署異動というのも一つの方法になるかもしれません。
普通に病棟で働いている時には見えていなかった入院前の生活から入院後の介護サービスや介護施設のことなど、とても勉強になりました。
病院によって地域連携室での看護師の業務内容が違うので、確認が必要です。
クリニック(常勤)
色々なクリニックがあるので、一概には言えませんが病棟に比べれば断然楽な職場でした。
私が働いたのは内科のクリニック。
急変はまれにありましたがほぼなく、だいたい血圧や糖尿病の薬を定期的にもらいにくる患者さんや風邪の患者さんが多かったです。
冬の時期は混みあって大変なこともありましたが、それほど受診者数も多くなくのんびり働ける職場でした。
- 急変がほぼなく、ゆったり働ける
- 患者さんが少ない日は時間を持て余すこともある
クリニックによっては患者さんがひっきりなしで忙しいところもあるので、ゆるく働きたい人には1日の受診者数が少なく、ゆったり働けるクリニックがおすすめです。
また、働いている看護師の数が少ないと大変なので看護師の人数や、急な休みの際に代わりになってくれる人がいるかも確認しましょう。
- 看護師の人数が少ないと急な休みに代わりになってもらえる人がいない
- 看護師業務の他、掃除洗濯・物品発注などの仕事もある
- 常勤の場合土曜勤務があったり、夜は18時や19時など時間の拘束が長い
また、院長の人柄によって働きやすさが大きく左右されるので、よく見極めて転職活動をすることが重要だと思います。
転職エージェントのアドバイザーさんにしっかり聞きながらの転職活動がおすすめです。
クリニックの業務内容について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
健診センター(パート)
健診センターは病気の人ではなく健康な人が相手で、丁寧な接遇が重要になる、病院とは全く異なる職場です。
採血や婦人科検診の介助など、任される仕事は様々ですが、採血が得意な方やお客さんをもてなす接客が好きな人には向いている仕事です。
時にはクレーマー対応などもする必要があります。
- 健康な人が相手なので、命にかかわるプレッシャーがない
- ルーティン業務なので、イレギュラーなことで焦ることが少ない
- 健診時間が決まっているので残業が少ない
職場によって違いますが、私がパートで働いていたときに担当したのは、問診・婦人科検診介助・内科検診介助などでした。
健診時間が終わると、健診結果送付作業などのデスクワークをすることもありました。
人間ドックや健康診断で来た人を順番に対応していくので、流れ作業のような感じで決まった仕事内容になります。
慣れてしまえば楽にこなせる仕事だと思います。
- 朝の始業時間が早い
- 土日勤務の施設もある
採血担当になると失敗するプレッシャーがあるので、苦手な人はやめておいた方がいいかもしれません。
健診センターでの仕事の体験談を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ゆるくのんびり働きたい方におすすめの職場11選
私が実際働いた3つの職場以外で、ゆるく働ける職場を考えました。
- コールセンター
- 企業の健康管理室
- 中学や高校・大学の保健室(学校保健室)
- 保育園
- 療育センター
- 療養型病院
- 老人保健施設や特別養護老人ホームなどの介護施設
- デイサービス・デイケア
- 美容クリニック
- 献血ルーム・献血車
- コロナワクチン単発バイト
それぞれの仕事内容を解説していきます。
コールセンター
コールセンターにも種類があり、最近ではコロナ関連の求人も多く見られます。
- コロナワクチン相談
- 発熱者からの相談
- コロナウィルス自宅療養者からの相談
- 行政(保健所)でコロナウィルス入院調整や住民からの相談
- 救急相談
- 介護相談
- メンタルヘルス相談
救急相談では、病気やケガの相談に対し症状を確認し、プロトコールに沿って案内をします。
しっかりマニュアルがあって迷わずに案内できる仕組みができているところが多いと思いますが、臨機応変に対応が求められる職場もあるので、よく見極めて求人を探すのがポイントです。
- 直接患者さんに医療ケアをしない
- デスクワーク
- 1件ずつ対応していくので、時間に追われることがない
企業の健康管理室や大学の保健室
企業の健康管理室はいわゆる産業看護師です。
保健師の資格がないとなれない場合も多いですが、企業によっては看護師資格のみでも採用しているところがあります。
- 健康診断事後措置
- 産業医面談サポート・スケジュール調整
- メンタルヘルス相談
- 休職者・復職者の対応
- 健康教育
- 職場巡視
- 事務作業(パソコンスキルが求められることも多い)
メンタルヘルス関連が主な仕事の場合が多いです。
- 直接患者さんに医療ケアをしない
- デスクワーク
- 土日休みで残業もほぼなし
- 福利厚生が整っている
大手企業だと福利厚生が整っていて休みも取りやすいなどの魅力があります。
求人が少ない、求人があっても経験者のみなど狭き門ですが、挑戦したい方はあきらめずにトライしましょう。
企業によっては産業看護師の人数が少なく、受け持ち人数が多いなどの差があるので、業務体制について確認が必要です。
中学や高校・大学の保健室(学校保健室)
公立の小中学校などは養護教諭の免許がないとなれない場合が多いですが、私立の中高や大学では正看護師の求人があります。
- 緊急対応
- 体調不良者への対応
- 健康相談
- 受診付き添い
- 健診業務
- 感染症対策など衛生管理
- 保健室の清掃
- 事務作業(パソコンスキルが求められることも多い)
- 応急処置以外医療ケアをしない
- デスクワーク中心
- 元気な学生と触れ合うことができる
- 福利厚生が整っている
学校保健室看護師も人気の求人なので、狭き門です。
学校の公式サイトの採用情報に求人が載っている場合もあるので、こまめにチェックしてみることをおすすめします。
保育園
- けがなど緊急対応
- 体調不良者への対応
- 保育業務
- 健康診断・歯科検診対応
- 感染症対策など衛生管理
- 保育室清掃
保育園にもよりますが、看護師業務だけでなく、乳児クラスや0歳児の保育を担当することが多いようです。
- 医療ケアをしない
- 赤ちゃんと触れ合うことができる
- 企業経営の保育園は福利厚生が整っている
可愛い赤ちゃんに触れ合える楽しさがある一方で、ささいな子供の変化に気付き対応する能力も求められます。
療育センター
療育センターといっても様々な施設があります(下記参照)。
療育センターとは、一般的に障害のある子どもに対して、それぞれに合った治療・教育を行う場所のことを言います。しかし療育センターの定義は法律や制度で定められていないため、明確な定義がなく、指し示す施設もさまざまです。
療育センターとはどんな施設?児童福祉法における役割、対象、利用方法と費用などをご紹介します【LITALICO発達ナビ】 (h-navi.jp)
療育センターは、児童福祉法でいう「障害児通所支援」と「障害児入所支援」を担う施設のことを指します。
医療的ケアが必要な子供が多く、看護師が必要な施設が多いです。
主な職場は以下の通り。
- 医療型児童発達支援センター
- 放課後デイサービス
- 医療型障害児入所施設
仕事内容は通所施設か入所施設かによっても違いますが、主な仕事内容は以下の通りです。
入所施設の正職員の場合は夜勤もあります。
- 医療的ケア(痰吸引・経管栄養注入など)
- 健康管理
- 生活支援
- リハビリ・機能訓練
- 衛生管理
- 保護者の相談対応
利用者一人ひとりのハンディキャップに応じた細やかな「医療」や「リハビリテーション」、「教育の場」を提供し、自分らしくいられるよう支援する仕事です。
- 医療ケア児一人ひとりとしっかり向き合った看護ができる
小児リハビリや療育に興味のある方にはとてもやりがいのある仕事です。
療養型病院
療養病床は、長期にわたり療養を必要とする患者を入院させる病床です。
医療保険の「医療療養病床」と、介護保険の「介護療養病床」があります。
介護療養型医療施設は令和5年度末が設置期限になっており、「介護医療院」に順次移行していくことが決まっています。
老人保健施設や特別養護老人ホームも療養病床ですが、ここでは医療療養病床がある病院のことを指して療養型病院としました。
医療療養病床は看護師の配員の施設基準が、20:1または25:1です。
(参考:厚生労働省 医療療養病床(20対1・25対1)と介護療養病床の現状)
急性期病棟より受け持ち人数は多くなり、業務範囲も広くなる傾向にあります。
- 基本的には急性期病棟と同じく患者の看護全般
- おむつ交換や食事介助など日常的なケアが中心になる
- 寝たきりなど介護度が高い方が多く、経管栄養や褥瘡の処置も多い
急性期と違い、じっくりと患者さんと向き合い看護をすることができます。
- 緊急対応が少なく、ルーティン業務が多い
- 残業が少ない
- 患者さんと長期的にかかわれる
老人保健施設や特別養護老人ホームなどの介護施設
介護施設にもいくつか種類があり、施設の種類によって仕事内容が違います。
看護師の求人がある施設は以下の通りです。
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 有料老人ホーム
- グループホーム
- ケアハウス
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- 介護医療院
それぞれ、入居者の入居基準(介護度など)が違うので、細かな仕事内容には違いがありますが、おおまかな仕事内容をまとめました。
- 健康管理(バイタルチェック・口腔ケアなど)
- 療養上の世話(経管栄養・軟膏塗布・創傷処置・ストマ管理など)
- 医療処置(医師の指示のもと投薬・点滴・痰吸引など)
- 記録や看護サマリーの記入
- 受診付き添いや入退院のサポート
- アクティビティやレクリエーションの補助
- 介護業務
入居者の介護度や自立度によって仕事内容が変わることや、施設によって医療処置の多さに差があるのでよく確認することが重要です。
- 医療行為が少な目
- 入居者一人ひとりとしっかり向き合った看護ができる
- 日勤のみの施設も多い
転職サイトでは介護施設の求人も多く取り扱いがあるので、それぞれの施設の特徴をアドバイザーから詳しく聞くことができます。
デイサービス・デイケア
デイサービスは通所介護、デイケアは通所リハビリテーションのことです。
デイサービスは、利用者が自宅で自立した日常生活を送ることができるように支援する目的で、日常生活の介護が主なサービス内容です。
一方、デイケアは、身体能力の回復や認知機能の改善が目的で、リハビリテーションが主なサービス内容になります。
- バイタルチェックや服薬管理
- 食事時の誤嚥防止・入浴介助
- 医療ケア(創傷処置やインスリン注射など)
- デイケアではこれに加えて機能訓練
- 急変対応が少ない
- 健康的な利用者が多く、コミュニケーションがとりやすい
- 利用者一人ひとりとしっかり向き合った看護ができる
- 日勤のみ・日曜休みで家庭とのバランスがとりやすい
お年寄りとコミュニケーションが好きな方に向いている仕事です。
デイケアではリハビリ業務も行う事ができ、スキルアップにもつながります。
美容クリニック
美容クリニックには主に、「美容皮膚科」と「美容外科」があります。
美容皮膚科は、医療脱毛やほくろやシミを消すレーザー治療、美容外科は整形手術などの外科的治療がメインになります。
- 美容医療機器で施術(脱毛やフォトフェイシャル)
- 注射・点滴・採血
- 手術の準備・介助
- カウンセリングなどの接客
- 掃除・洗濯・物品管理などの雑務
脱毛専門のクリニックでは脱毛施術以外の処置(点滴など)は少なくなります。
基本的に健康な人が高額なお金を払って施術を受けに来るところなので、接客や安心して施術を受けられるように配慮する看護が必要です。
- 死に直面する機会がない
- 予約制なので急に対応が必要になるなど焦る機会が少ない
- 自分もきれいになれる
大手クリニックでは看護師業務が確立しているところが多いですが、小さなクリニックだと掃除洗濯などの雑務や受付業務も看護師の仕事になったり、残業の有無も違うので、転職エージェントのアドバイザーによく確認しながら選ぶ必要があります。
献血ルーム・献血車
- 受付・問診
- 採血
- 採血データ確認後の採血(献血)
- 抜針・注意事項の伝達
- 記録・物品管理
主な採血業務はもちろん、そのほかの雑務もあります。
採血に関しては細かな細かな手順やマニュアルがあり、きちんと採血する必要があります。
- 健康な人が対象なので、急変対応がほぼない
- 日勤のみ・ルーティン業務がメインで残業が少ない
献血ルームの仕事は日本赤十字社での就業になります。
お近くの血液センターの採用情報を確認してみてください。
コロナワクチン単発バイト
主に平日のみでコロナワクチンのバイトの求人もあります。
時給が高めなので、ダブルワークで働く看護師さんもいらっしゃるようです。
- 問診票の確認
- ワクチンの分注・充填
- ワクチン接種
- 接種後の観察
- 日勤のみで短時間
- 残業が少ない
- 予約に沿ったルーティン業務
ワクチン接種後の急変はほとんどないことなので、ルーティン業務で焦ることなく仕事をこなすことができます。
自己分析をしてゆるくのんびり働ける職場選びをしよう
ゆるくのんびり働ける職場を紹介しましたが、看護師というプロとして働く以上「簡単に楽に稼げる」ということはないです。
楽な仕事はそれなりに給料が低かったり、比較的楽な仕事でも働く以上大変なことはあります。
接客が好き・採血が得意・子供が好き・お年寄りが好きなど、それぞれの得意分野やストレスのかかりにくい仕事内容が何かを考えて職場選びをしましょう。
後悔のない転職をするためには自己分析が重要です。
転職エージェントに登録し、アドバイザーの方と話すことで見えてくることもあります。
転職活動をしているほとんどの方は複数の転職サイトに登録して情報収集しています。
最初に登録するのは「担当者の質・交渉力・紹介案件の質」で三冠をとっている、レバウェル看護がおすすめです。
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